北朝鮮の広報活動に奔走する元衆院議員

戸塚進也



  今年解散が予想されている衆議院、自由民主党から比例代表で出馬予定の落選議員 戸塚進也(静岡1区)が団長になり、1月30日から2月8日まで「北朝鮮中国経済文化視察団」なる名称で朝鮮人民共和国を訪朝することになっています。

 この「北朝鮮中国経済文化視察団」なる聞こえの良い名称は名目だけで、その実は、国交回復後の利権の模索と、北朝鮮寄りのマスコミを連れていき「北朝鮮の利益になる広報活動」をするということが、どうやら目的のようです。

 現在、我が国から拉致された被害者は150人以上と言われおります。また、そのことに対し朝鮮国営放送は、「泥棒が泥棒と呼ぶようなものだ!」「あんまり(拉致問題を)騒ぐと喉頭ガンになるぞ!」などと年始の放送で日本国の対応について報道しています。

 現在、核開発を外交の交渉に使い、どうにか「金正日独裁政権」の延命だけを図っている北朝鮮では、この冬にも25万人以上の餓死者が予想されています。今回の「北朝鮮中国経済文化視察団」の訪朝に際し、戸塚進也は、北朝鮮の対外文化連絡協会の金昌龍に宛てた書面の中で、「尚答宴は一回でなく何回でも設営してくださるよう御願い致します」とし、あろうことか報道関係者を帯同する件に関しては、「少なくとも共和国の不利益になることは謹んでもらうことといたしております」と、驚くべきことを言い切っています。報道関係者とは「神奈川新聞」の事です。これは北朝鮮の意向に沿った結果、とのことです。「少なくとも共和国の不利益」にならない、という条件の下での取材を前提とした神奈川新聞の報道の姿勢も、糾弾されるべきではないでしょうか ?

 拉致問題、核開発問題が浮上して以来、我が国と北朝鮮の関係は極度の緊張状 態にあるとこは、日本国民であるならば小学生ですら理解できるのではないでしょうか ?

 このような北朝鮮の太鼓持ちの戸塚進也とは、まさに売国奴と呼ぶにふさわしい人物ではないでしょうか ?

 それとも、この時期にあえて北朝鮮にゴマをすりながらも訪朝しなければならない何らかの特別な事情でもあるのでしょうか ?

 戸塚進也本人に対しては各マスコミにより再三取材の依頼がなされましたが、戸塚の返答は「忙しく時間がない」という誠意なきものでした。

 さらに、戸塚進也のHP内のプロフィールでは、「尊敬する人物」ならびに「全青連書記時代より20年来の友人」として、3月15日に支那国家主席として選出された胡錦濤=支那共産党総書記の名前が挙げられています。

 この「ミニ鈴木宗男」のような人物を、衆議院選の比例区としてよもや自民党が推薦するとは思えませんが、関係各位殿は問い合わせ、抗議活動など宜しく御願い致します。



  以下は 「戸塚進也のホームページ」 内の「メッセ ージ」と題された中からの引用です。戸塚進也の北朝鮮に対する考え方がよく分 かりますので、ご一読を御願い致します。




日朝交渉に思う

2002年11月20日


戸塚進也   日朝国交正常化交渉がいよいよ重大な時期を迎えて参りました。この時期にあたり、機会を得て今年5月と7月に北朝鮮を訪問して、自らが見たり体験したありのままから、幾つかの疑問や意見を申し上げたいと思います。(私は日韓議員連盟運営委員長を永年つとめ、訪韓は300回にのぼります。)

 先ず政府外務省関係者に私の疑問を申し上げたいのは、拉致被害者5人の日本帰還のチャーター機に、何故北朝鮮赤十字社の社員を乗せたのですか。もし了解の上で乗せたのならば、羽田到着から帰国まで何のお世話もせず、コンビニで弁当を買わざるを得ない非礼をどう考えますか。又これまでの日朝交渉は、日本側も日本赤十字が関与していたはずです。日赤関係者に協力を求めているのですか。次に10月30日、朝鮮対文協洪善玉副委員長を3回目の入国拒否されました。理由は、洪氏は工作機関の統一戦線部の幹部だからとのことですが、洪氏の前職は外務省職員で、その後全北朝鮮婦人会長をつとめ、人権問題の北朝鮮責任者の立場にある人格・識見共に秀れた方と思います。私が数回お会いして感じました。もし北朝鮮指導者で統一戦線部が悪いと言うなら、これに該当しない人を探すことは至難だと思います。

 最近日本の有力な政治家から、北朝鮮と我が国の戦争の可能性に触れた発言がありましたが、現在のアジアの情勢の中で日本が北朝鮮と戦争をすれば、必ずや中国が北朝鮮側で参戦すると思います。アジアは米国も巻き込んで、再び広島・長崎のような悲劇を繰り返すことにつながる最も避けなければならない事と確信いたします。

 次に北朝鮮が重油や食糧援助を打ち切られるならば、政権は保てず崩壊するといわれておりますが、金大中大統領の太陽政策で大量の化学肥料が北朝鮮に送られた結果、食糧事情は最悪期を脱しており、過去に1年間に人口の10%に相当する程の人々が飢餓で死亡した体験を持つ国家ですから、どんな苦労にも耐え忍ぶだけの覚悟と備えが出来ていると考えなければなりません。現在中国各地からNGOの援助で亡命する人々は、数年前の北朝鮮食糧危機の際に中国へ逃れてきた数万人の人々の一部であることを冷静に分析する必要があります。最も重要な点は、朝鮮労働党の規約の中で、その前文に、米帝国主義とそのかいらいである南朝鮮政府及び日本軍国主義者が北朝鮮を再侵略しようとしており、これを粉砕しなければならないという部分があります。即ち北朝鮮からみれば、日本との間は準戦争状態にあるとの解釈ができます。4分の1世紀に亘って朝鮮労働党大会は開かれておりませんので、この最高法規は現在でも生きているのです。9月下旬に中国共産党の北朝鮮責任者から、近い将来、朝鮮労働党大会が開かれる可能性があるとの注目すべき発言を聞きました。小泉首相が政治生命をかけてその糸口を切り開いた日朝正常化を、一部の専門家といわれる人々や支援団体だけの意見に左右さることなく、冷静に全ゆる角度から検討し、せっかくできつつあるパイプを完全に破壊しないよう切望いたします。


以上、「戸塚進也のホームページ」の「メッセ ージ」から引用



 上掲の戸塚進也のメッセージの中には、驚くべき発言が多数含まれています。


「もし了解の上で乗せたのならば、羽田到着から帰国まで何のお世話もせず、コンビニで弁当を買わざるを得ない非礼をどう考えますか。」(上掲「メッセージ」より引用)

 帰国した5人の拉致被害者の監視目的で来日した北朝鮮赤十字の李虎 林副書記長ら2人への日本政府の対応を、戸塚進也は「非礼である」としています。 拉致被害者が受けた想像を絶する北朝鮮の非礼には言及せずに、です。


「理由は、洪氏は工作機関の統一戦線部の幹部だからとのことですが、洪氏の前職は外務省職員で、その後全北朝鮮婦人会長をつとめ、人権問題の北朝鮮責任者の立場にある人格・識見共に秀れた方と思います。私が数回お会いして感じました。もし北朝鮮指導者で統一戦線部が悪いと言うなら、これに該当しない人を探すこ とは至難だと思います。」(同)

 戸塚進也は、北朝鮮の工作機関・統一戦線の幹部の我が国への入国を認めろ、 と言っているのです。その根拠は、自分が会って人格者だと感じたからだそうです。


「最近日本の有力な政治家から、北朝鮮と我が国の戦争の可能性に触れた発言がありましたが、現在のアジアの情勢の中で日本が北朝鮮と戦争をすれば、必ずや中国が北朝鮮側で参戦すると思います。アジアは米国も巻き込んで、再び広島・長崎のような悲劇を繰り返すことにつながる最も避けなければならない事と確信い たします。」(同)

 戸塚進也は、石原慎太郎東京都知事の発言に対するコメントで、北朝鮮を挑発すると中国、米国を巻き込んだ大戦争に発展した挙げ句、我が国に再び原爆が投下されるであろうと暗に言ってます。
  これこそ北朝鮮の立場に立った恫喝外交の代弁ではないでしょうか? 日本国民の発言とは到底考えられません。


「次に北朝鮮が重油や食糧援助を打ち切られるならば、政権は保てず崩壊するといわれておりますが、金大中大統領の太陽政策で大量の化学肥料が北朝鮮に送られた結果、食糧事情は最悪期を脱しており、過去に1年間に人口の10%に相当する程の人々が飢餓で死亡した体験を持つ国家ですから、どんな苦労にも耐え忍ぶだけの覚悟と備えが出来ていると考えなければなりません。」(同)

 北朝鮮の核兵器開発計画が「米朝枠組み合意」や「核不拡散条約」などに違反したため米朝合意に基づく重油供給を十二月分から停止するというアメリカの制裁処置に対し、戸塚進也は、「北朝鮮はどんな苦労にも耐え忍だけの覚悟と備え出来ている」から無駄なことだと言っています。


「現在中国各地からNGOの援助で亡命する人々は、数年前の北朝鮮食糧危機の際に中国へ逃れてきた数万人の人々の一部であることを冷静に分析する必要があります。」(同)

 戸塚進也は、いわゆる脱北者を、「政治難民」・「亡命者」ではなく、単なる「経済難民」と呼んでおり、「冷静に分析し」、中国政府が北朝鮮に強制送還をするのは当然であると言っています。これは瀋陽にある日本総領事館と米国領事館に脱北し亡命を試みた事件があってからから五ヶ月以上も後の発言なのです。


「小泉首相が政治生命をかけてその糸口を切り開いた日朝正常化を、一部の専門家といわれる人々や支援団体だけの意見に左右さることなく、冷静に全ゆる角度から検討し、せっかくできつつあるパイプを完全に破壊しないよう切望いたします。」(同)

 戸塚進也は、驚愕すべき事に、「北朝鮮の専門家の分析や支援団体の意見や活動に惑わされる事なく日朝国交正常化を無条件に進めなければならない」と提言しています。この場合は勿論、拉致問題を棚上げにして、ということでしょう。なぜならば、「支援団体」とは「拉致被害者を救う会」などの事をさしているからです。しかし、北朝鮮のような閉鎖された特殊な国家との交渉に当たっては、専門家の意見を無視してどのような分析が出来るというのでしょうか ?



 以上で取り上げたのは、日本人である元衆議院議員戸塚進也の発言です。しかも注目すべきは、全て去年の11月の時点の発言だと言うことです。まるで北朝鮮のスポークスマンではありませんか ?

 ここでの最大の問題は、このような恥知らずな人物が自由民主党の比例区で衆議院議員選に立候補しようとしているという事実です。旧社会党の議員ですら、このようなことを今時発言する者はいないでしょう。

 どのような利権のために戸塚進也が北朝鮮の幇間のようなことをしているのかは分かりませんが、少なくとも日本国の国益に反していることだけは事実のようです。



 以下に掲載するのは、「北朝鮮中国経済文化視察団」の訪朝に際して戸塚進也が北朝鮮の対外文化連絡協会の金昌龍に宛てた書面であり、同視察団の名簿が含まれています。


〒420-0858 静岡市伝馬町15-9  戸塚進也事務所
TEL 054-253-0333  FAX 054-253-2326
自宅 静岡県掛川市宮脇811
TEL 0537-22-5435

戸塚進也 東京事務所
東京都中央区勝どき2-8-12東京ビュック中銀1307号
TEL 03-5547-0032
FAX 03-5547-0065

神奈川新聞社
〒 220-8588 神奈川県横浜市西区花咲町6-145







朝鮮民主主義人民共和国 2002年12月19日 対外文化連絡協会
課長  金 昌 龍 先生

元衆議院議員 戸塚進也



  寒さ厳しき折からお変わり御座いませんか。
  さて、この度は2月上旬ご招待をいただき本当にありがとうございました。 1月30日日本を出発、北京経由にて2月1日17:25分北京発の国際列車 で貴国を訪問させていただきたいと存じます。2月2日午後6時平壌到着の予 定です。帰国は2月8日朝の北京行きの飛行機を予約いたしました。朝鮮総聯本部へ15名の名簿を提出いたしました。
  前回参加を希望いたしました方々の内元代議士は1月早々の解散総選挙を心 配し不参加となりました。大学教授は入学試験と重なりました。新しく参加を希望 した方は前回副団長でお伺いした飯田数美弁護士と共同通信のカメラマンです。 報道関係者には全て今回の私の訪問が親善訪問であることを説明し了承を得て おり少なくとも共和国の不利益になる行動は慎んでもらうことといたしており ます。私が責任をもちますので是非とも同行を許可下さるよう御願い致します。
  私共が貴国訪問中の希望は下記の通りです。尚答礼宴は1回でなく何回でも 設営して下さるようお願い致します。およそのスケジュールが決まりましたら 御一報いただければ幸いです。尚滞在中の費用は実費負担いたします。
  洪副委員長先生、アジア局長様にもくれぐれもよろしくお伝え下さい。


[共和国訪問中の希望事項]
①2004年秋開催する日中南北朝鮮サイクリング大会の協議
②党及び国家要人表敬
③経済改革の実情視察
④経済特区の今後の方向
⑤国交正常化後の日本企業の投資、工場建設の可能性
⑥国民の日常生活の視察
⑦地方都市や農村の視察
⑧金剛山観光の実情視察
⑨社会主義青年同盟 (サイクリングの窓口)
⑩産業展示館の見学
⑪板門店、開城市等の視察
⑫その他視察団参加者の希望事項で対文協が受け入れ可能な事項


北朝鮮経済文化視察団団員名簿

団長 戸塚進也 元衆議院議員・会社役員
顧問 平田辰一郎 元衆議院議員・会社役員
顧問 三浦 隆 元衆議院議員・桐蔭学園横浜大学名誉教授
副団長 飯田数美 弁護士
篠ヶ瀬祐司 東京中日新聞ソウル特派員
芳沢重雄 テレビ朝日報道局
熊谷 洋 東京ジャーナル編集長
植本栄介 三井情報開発(株)総合研究所
平井久志 共同通信北京支局
加藤智久 共同通信北京支局
斉藤 準 フジテレビ
福地 洋 フジテレビ
金  丹 フジテレビ
熊谷和夫 神奈川新聞社編集局報道部
宮崎紀秀 日本テレビ報道局




 以上の名簿が戸塚進也によって北朝鮮に提出されましたが、テレビ朝日・東京 ジャーナル・共同通信・日本テレビの各メディアについては、北朝鮮側から当初より却下されていました。何故かフジテレビだけが北朝鮮への入国とテレビ取材を許可されていましたが、1月25日現在、フジテレビはこの訪朝を白紙にしたということです。

 北朝鮮側からのテレビ取材の許可がおりていたのがフジテレビだけだというのも、去年のキム・ヘギョン報道との関係を伺わさせます。

「少なくとも共和国の不利益になる行動は慎んでもらうこといたしており…」、フジテレビだけは当初から3人でのクルーの予定が組まれていました。






「金正日花」



 戸塚進也のホームページは、「金正日花」なる花についても触れています。この「金正日花」は、金正日の狂信的崇拝者として知られる日本人・加茂元照が、1980年代中葉に作り上げ名付けたものです。加茂はこの花を、金正日の誕生46周年にあたる1988年2月16日を迎えて正式に日本から贈呈しました。加茂は日本静岡県掛川市加茂花菖蒲園の主任を務めていますが、戸塚進也の自宅があるのも静岡県掛川市。ここに、二人を結ぶ線が浮上します。 戸塚進也が「金正日花」贈呈の一件にも深く関わっているのは間違いありません。

加茂元照 金正日花




 

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